PET検診で役立つ用語集


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PET検診で役立つ用語集

「あ」行

「あ」行

■悪性腫瘍
一般的に「がん」と呼ばれる腫瘍です。また、「悪性新生物」と呼ばれることもあります。通常の細胞が何かしらの原因によって傷ついてしまい異常な働きをする細胞に変化します。その細胞が増殖することで腫瘍と呼ばれる状態になるわけです。発生した腫瘍のうち、悪性のものが「悪性腫瘍」、つまり「がん」と呼ばれます。

■エコー
「超音波検査」のことをエコーと称します。英語ではUltrasonographyです。エコーによる検査は、弱い超音波を体に当てて臓器や組織に反射した波を画像化することによって症状を診断します。放射線を使わないため人体に無害で、検査中も刺激を感じることの少ない検査方法と言えるでしょう。

「か」行

「か」行

■画像診断
体の内部を目視するために画像として写し出して検査する方法です。X線写真による検査「レントゲン」をはじめ、乳房専用のX線写真の検査「マンモグラフィ」、コンピューター断層撮影のCT検査、磁気を共鳴させて画像化するMRI検査や「シンチグラフィー」と呼ばれるRI検査、超音波で検査するエコー、PET検診やPET-CTなどが画像診断に該当します。
・レントゲン・マンモグラフィ・CT・MRI・シンチグラフィー(RI)
・エコー・PET検診・PET-CT

■原発巣
最初に「がん」が発症した部分のことを言います。

「さ」行

「さ」行

■細胞診断
症状が疑われる部位から細胞を採取して細胞一つ一つの状態を顕微鏡で観察して病気の有無を診断する検査方法です。主にがん細胞(悪性腫瘍)の有無を診断する際に用いられます。細胞診断の結果はⅠ~Ⅴまでのクラスで分類されています。
・クラスⅠ:良性。クラスⅡは悪性を疑う要素が無い良性。
・クラスⅢ:良性の可能性はあるが、悪性であることを否定できない。
・クラスⅣ:悪性の疑いあり。クラスⅤは悪性である時に診断されます。

■腫瘍マーカー
がん細胞、腫瘍が発生したときに血液中に増える特殊な物質のことを総称して腫瘍マーカーと呼びます。腫瘍マーカーの検査は体のどの部分に発生したがんなのか、どんな性質のがん細胞なのか、再発がないかなどを判別するのに役立ちます。しかし、腫瘍以外の症状や良性の腫瘍でも増える可能性があり、腫瘍マーカーだけでがんの有無を診断することはありません。


「た」行

「た」行

■超音波検査
エコー検査の別名を超音波検査と呼びます。英語ではUltrasonographyです。超音波検査による検診は、弱い超音波を体に当てて臓器や組織に反射した波を画像化することによって症状を診断します。放射線を使わないため人体に無害で、検査中も刺激を感じることの少ない検査方法と言えるでしょう。

■転移
がん細胞は増殖して血管網などを作って病巣を広げていく特性があります。がん細胞がリンパ液や血液の流れを借りて体内に散らばるような形で他の組織や器官に感染することを「転移」と言います。

「な」行

胃カメラのイラスト
胃カメラのイラスト

■内視鏡検査
内臓や体内の症状を直接観察するために小型カメラを備えた機器を体内に投入して検査する方法になります。胃、大腸、気管支など調べる部位によって様々なタイプの機器がありますが全てを総称して内視鏡と呼びます。口から投入する胃カメラや肛門から投入する大腸カメラなどは内視鏡の一部です。

「は」行

「は」行

■ハイリスクグループ
一言で表すなら「がん家系」です。または、がんにかかりやすい因子を持っている人々のことを呼びます。家系にがんを発症している人が多い人や特定の部位においてがんを発症する可能性が高い人がハイリスクグループに該当します。乳がんのハイリスクグループの例では、肉親に乳がんを患った人がいたり、出産経験がなかったり、乳腺症を発症した人がいたりと、家系的に乳がんの発症率が高いと思われる人などが該当すると言えるでしょう。

「ま」行

マンモグラフィ検査のイラスト
マンモグラフィ検査のイラスト

■マンモグラフィ検査
乳房専用のレントゲン撮影機を使用して行う検査をマンモグラフィと言います。乳房をレントゲン専用の板に挟んで平らになるよう胸を圧迫してX線写真を撮ります。片方の乳房に対して二方向から撮影を行うことで立体的な画像を撮影することが可能となります。自分では確認できない小さな「しこり」の発見に役立ち、「しこり」の大きさや症状を診断することが可能です。視触診や超音波検査と併用することで精度は高くなります。しかし、授乳中、生理中などで乳腺の動きが活発になっている時には検査できない場合があります。また、わずかではありますがレントゲンは放射線を放出しているため、妊娠中の人や妊娠の可能性がある人は別な方法を用いて乳腺の検査をします。

「英語」

「英語」

■CT検査
コンピューター断層診断の略称で、X線を体に照射して臓器の形状に異常を見つける際の検査方法です。X線を360度全ての角度から体に照射することで、人体を輪切りにしたような画像を撮影することが可能です。体内の断面がモノクロの画像となって写し出されます。

■FDG
PET検診に使用する検査薬です。FDGはブドウ糖に似た特質の検査薬で、PET検診を受ける際に体内へ投与する必要があります。

■PET-CT
PETの機能とCTの機能を一つに組み合わせた検査方法です。従来のPET検診に比べて、より制度の高い検診を行うことが可能となりました。

■MRI検査
強力な磁器と電波を利用して体内の状態を撮影する検査方法となります。姿勢を変えることなく、あらゆる角度から体のいろいろな部分の断面像を撮影することが可能です。放射線を使わないので人体への負担も限りなく少ない手段と言えます。

■RI検査
シンチグラフィと呼ばれることもあります。放射性同位元素と呼ばれる「ラジオアイソトープ」で標識した薬剤を体内に投与して「γ線」の分布を撮影して分布画像(シンチグラム)から病気を発見する検査方法となります。

その他にも、PET検診に役立つ用語がたくさんあります。朝日新聞社のPET検診用語集『Kotobank(コトバンク)』を参考にして、正しい知識と理解を心がけましょう。正しい知識と理解を身につけることで、PET検診後の結果や、その後の治療法について大きく役立つ情報となります。