PET検診について理解しよう


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PET検診について理解しよう

PETとPET-CTの違い

PETとPET-CTの違い
PETとPET-CTの違い

PETを使用した検査方法には2種類あります。ポジトロン断層法を用いてがん細胞を発見するPET健診と、ポジトロン断層法にコンピューター断層撮影法(CT)をプラスしたPET-CTです。つまりPET-CTとは、2つの機能を組み合わせたがん検診ということになります。
PET検診で発見できることはがん細胞の性質です。ブドウ糖に似た検査薬を吸収したがん細胞の存在を把握することは可能ですが、形や位置などを正確に確認することはできません。しかし、CTの機能が組み合わさることによりPET検診で発見したがん細胞の形や位置を確認することが可能となったのです。

  • PET検診・・・体内の血流や細胞の性質を調査する役割
  • PET-CT ・・・体内の形状や位置などを把握する役割

施設によって異なるPET検診

施設によってPET-CTが導入されていない場合もあります。そうなれば従来のPET検診でがん細胞を検査することとなりますが、言うまでもなくPET-CTのほうがより精密な検査を行うことができます。最近では徐々にPET-CTを導入する施設も増えつつあるため、「せっかく検査するのであればPET-CTが導入されている施設まで足を運んだほうが良い」というユーザーも多いようです。がん検診を行う際には、PET単体の検査なのか、あるいはPET-CTで検査するのかを事前に把握しておく必要があります。

PET-CTの有用性
PET-CTの有用性

PET検査の原理

がん細胞は通常の細胞に比べると動きが活発です。分かりやすく言うと食欲旺盛で「食いしん坊」です。そのため、体内のブドウ糖を通常の細胞より3~8倍ほど吸収する特性を持っています。PET検診はブドウ糖に似た検査薬を餌にすることでがん細胞をマーキングするわけです。

【検査のメカニズム】
1.体内に検査薬を注入します。この検査薬をFDGと言います。
2.体内にFDGを行き渡らせます。
3.FDGががん細胞に吸収されていきます。
4.PETカメラで体内に分布されたFDGを撮影します。

これらの原理から撮影されたデータを基に体内のどのあたりにFDGが多く集中しているかを確認してがん細胞を特定していくのです。また、PET-CTの場合、さらに正確な位置や形を把握することが可能となるため、がんの早期発見にいち早くたどり着くことができます。

がん細胞をFDGがマーキング
がん細胞をFDGがマーキング