がんの診断について


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がんの診断について

がんの診断方法

がんの診断方法

PET検診、PET-CT以外でもがんを診断する方法はいくつかあります。ここでは大きく分けて8つの診断方法をご紹介いたしますが、がんの診断で基本となるのはいずれも問診です。日々の健康管理や体調の変化なども重要な要素となりますから、体に異変を感じた場合などは速やかに医師に相談しましょう。また、過去のアレルギー発症や病歴、家族の病歴についても大切な問診の一つです。

一説によるとがんの発症は「家系」も関係すると言われています。つまり「がん家系」と言われるものです。自分の家系でがんを発症した人がいるかいないかを確認しておくのも必要です。しかし、家系にがんを発症した人がいないからといって「自分はがんと無関係」ということではありません。誰においてもがんの発症率はゼロではないのです。

血液検査によるがんの診断

血液検査によるがんの診断

血液検査によるがんの診断は結果までに時間がかかります。がん細胞によって破壊された組織から血液中に放出される酵素の量を測り、どの組織ががんに侵されているかを推測する方法です。腫瘍マーカーでそれぞれのがんの血中濃度を測ることにより、ガンの進行具合や効果のある治療法を知ることができます。


内視鏡によるがんの診断

胃カメラのイラスト
胃カメラのイラスト

体内へ内視鏡を挿入して直接目視する方法です。「消化器系のがんの発見」に有効的な手法で、内視鏡で体内を観察すると同時に、細胞や組織の一部を採取してがんの有無を検査したり、早期のがんを内視鏡で切除することも可能です。

《内視鏡の種類と検査範囲》
■胃内視鏡・・・口から挿入して胃を検査します。
■大腸鏡・・・・肛門から挿入して大腸全体を検査します。
■気管支鏡・・・器官を観察するために使用します。
■胸腔鏡・・・・肺を検査します。
■腹腔鏡・・・・肝臓やその他の内蔵を検査します。
■膀胱鏡・・・・泌尿器のがんの診断には欠かせない検査方法です。

超音波によるがんの診断

超音波によるがんの診断

超音波=エコー検査です。「胃がんの発見」に有効的な手法で、超音波を体の外側から当てた時、体内のしこりで反射または吸収される性質を利用して反射音(エコー)を画像として映し出す診断方法になります。超音波で体内を観察しながら組織や細胞を採取することも可能です。超音波は人間の耳では聞き取ることが不可能です。超音波を体の外から送り込み、体内から反射する音を画像化することでがんを発見します。

RIによるがんの診断

RIによるがんの診断

RI検査は別名で「シンチグラフィ」と呼ばれています。まずは患者に、ラジオアイソトープでマーキング(目印)した「放射性医薬品」を投与します。その後、投与された放射性医薬品を吸収した臓器や組織をガンマカメラで体の外側から撮影します。検査自体は30分前後で完了しますので体への負担も少ないです。微弱な放射線を放出するアイソトープを体内に投与すると、異常のある細胞や組織が変化する仕組みを利用し、がんの広がり具合を診断することが可能です。

CTとMRIによるがんの診断

CTとMRIによるがんの診断

CTやMRIの検査は断層撮影法を用いてがんを発見します。比較的に早期のがんを発見できる手法として認知度の高い検査方法です。CTによる検査は、コンピューターと微弱な放射能を使用して様々な部位の断層写真を撮影することが可能です。これに対してMRIとは、放射能ではなく磁気を用いて断層写真を撮影します。どちらの手法も体の外側をスキャンしながら体内を撮影する検査方法になります。

血管造影によるがんの診断

血管造影で見る腫瘍の確認
血管造影で見る腫瘍の確認

血管造影は別名で「アンギオグラフィー」と呼びます。血管内に造影剤を注射して腫瘍周囲の血管の変化を検査する手法です。血管が詰まっている場合や異常があった場合には造影画像を目視すれば一目で分かるようになっています。これに対して消化管造影はバリウムを飲んだり薬剤を浣腸するなどして胃腸の粘膜を検査する方法になります。

レントゲン検査によるがんの診断

正常時のレントゲン写真
正常時のレントゲン写真

最もポピュラーな検査方法です。レントゲンのことを単純撮影法と言います。肺や骨などを透かして撮影する手法で、レントゲンに写った影を見て症状を判断します。しかし、影だけで病状を判断するのは限界があります。つまり、レントゲンに写った異常部分が悪性であるのか良性であるのかを判断することはできません。造影剤を使用してレントゲン撮影する手法が造影法となります。