アメリカ人の女性10人に1人の割合で発症する「がん」です。日本でも乳がんを発症する女性が急増してきています。その割合は20人に1人の発症率と言われています。乳がんを早期発見するために効果的な検診方法は定期的な検診を怠らないことです。病院での検査、セルフチェックなどを意識して心がけるようにしましょう。
・月に一度のペースで自己検診(セルフチェック)をする。
・定期的に外科医を受診するように心がける。
・40歳を過ぎたら定期的に乳房のレントゲン写真を撮ってもらう。
・PET検診、PET-CTに合わせてマンモグラフィ検査や乳腺超音波検査を併用して行うと乳がんの検査方法として有効です。
① | 布団に仰向けになり乳房全体を触って「しこり」がないかを調べる。 |
※ | 右の乳房をチェックするときは右から左へ円を描くように「しこり」の有無を確認します。左の乳房は左から右へ円を描くようにです。 |
② | 布団に仰向けになり脇の下に「腫れ」や「しこり」がないかを調べる。 |
※ | 乳がんの発症率は位置によって異なります。下記の乳房部分を参考にしながらセルフチェックしてみましょう。 |
《右乳房の場合》
右上の乳房部分・・・発症率47.6%
左上の乳房部分・・・発症率13%
右下の乳房部分・・・発症率23.5%
左下の乳房部分・・・発症率6.8%
乳輪、乳首・・・・・発症率6.1%
《左乳房の場合》
左上の乳房部分・・・発症率47.6%
右上の乳房部分・・・発症率13%
左下の乳房部分・・・発症率23.5%
右下の乳房部分・・・発症率6.8%
乳輪、乳首・・・・・発症率6.1%
③ | 鏡の前で両手を腰に当てて前かがみになり乳房に「えくぼ」のような「くぼみ」がないかを調べる。 |
④ | 鏡の前で両腕をあげて乳房に「えくぼ」のような「くぼみ」ができていないかを確認して、乳首の向き、乳首の高さに左右差が出ていないかを調べる。 |
⑤ | 鏡の前で「乳首は陥没していないか」、「乳首の位置は正常か」、「乳房の皮膚に赤みはないか」を調べる。 |
⑥ | 左右の乳首をつまんでみて「透明の液(汁)」や「血」などの分泌物が出ていないかを確認しましょう。 |
産婦人科や内科で内診する場合は膣と腹部の両方から骨盤内の臓器を指で押さえて検査します。膣、子宮、卵巣、卵管、膀胱、直腸の異状を発見するためです。内診で確認して「しこり」が感じられる場合には超音波、CT、MRIを実施して検査します。それに合わせて「がん細胞の有無」を確認するために子宮頚部の細胞を綿棒で採取して顕微鏡で検査します。性行為を経験した18歳以上の女性であれば受けておくべき検査の一つです。
また、子宮がんの中でも特に「子宮体がん」の患者数が増加している傾向にあります。子宮体がんの検診、検査には体への負担が付き物です。負担の少ない検査方法が確立されていないことから考えてもPET検診、PET-CTは有効的な検査方法と言えるでしょう。PET検診と併用して超音波や細胞診、MRIなどの検査を行うことでより精密な検査を行うことが可能となります。